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ぐるりのこと。 [DVD]
画面サイズ: 1.78:1 ジャンル: DVD 形式: Color レーベル: VAP,INC(VAP)(D) メーカー: VAP,INC(VAP)(D) ディスク枚数: 2 出版社: VAP,INC(VAP)(D) リージョンコード: 2 発売日: 2009-02-25 時間: 140 スタジオ: VAP,INC(VAP)(D) 「 ぐるりのこと。 」の関連動画 動画はありません。
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レビュー カスタマーレビュー 現代の、等身大の夫婦の積み重ねた年月 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 夫を法廷画家とすることで、90年代を象徴する事件の断面・世相を切り取りつつ、夫婦が懸命に生きる姿を描く。かつての家の縛りはなくなり、自由になったように見えて、個が自立して他人との関係を築かなければならない現代。社会の最小単位である夫婦もそうだ。妻が口にする「好きな人と通じ合っているのかわからない」不安。夫も「人の心の中は誰にもわからん」といい、妻に接する態度も不器用。 しかし、一時はうつ状態となった妻も、穏やかな夫の笑顔に救われ、寺の天井画の仕事に打ち込んで自分を取り戻していく。その天井画が夫婦の将来への希望を表すかのようで美しい。 小津作品で繰り返し描かれたある意味レールが敷かれた社会の規範は、あちこちで崩れている。現代社会では、夫婦であってもぶつかり合いを続けなければならない。それは楽なものではないが、お互いに不器用でも受けとめあえば希望はある、というのが本作のメッセージだろう。 柳に風のように立ちまわるリリー・フランキー、苦悩にもがく妻役の木村多江、どちらも映画初主演とは思えない好演だ。 ある夫婦の90年代 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 一組の夫婦の90年代を通した10年を描いた作品。 几帳面で流産してから病んでしまう妻と、自由人な法廷画家の夫。 主人公の2人を含めて、奥さんの親戚などもダメさがリアルで良い。 まったくもって現実的だと思う。 割りと最初の方の夫婦でセックスについて議論するところや、その後 が面白かった。 僕だったらすっかり嫌になってしまいそうな話なのだけれど、それで も寄り添って暮らしていくのだから、愛しているのだろうと思う。 個人的に出てくるだけで嬉しい寺島進をはじめ、脇を固める俳優陣も 豪華で味があって良い。 90年代に実際あった事件(オウム事件とか)が出てくるので、かの 時代を生きた人にはさらにシンクロしてきます。90年代も00年代も 楽しかったなー。 10年なんてすぐ過ぎてしまうけれど、しっかり 楽しんだのだから、後悔する余地はない。 さりげない描写が物語るところなんかも素敵でした。 家族の再生 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() いったん壊れた夫婦が絵を通じて少しずつ再生する。 よくありげなストーリーではありますが、法廷画家役のリリー・フランキーさんの 力の抜けた演技が、とても素敵でした。 なかなかのお気に入りです ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() リアルな夫婦の姿、 山あり谷ありの10年間をほのぼのと描いてます。 配役がまたとぼけててよいでありますね。 大傑作的なドラマはないですけど 何度も味わうように鑑賞して欲しい映画です。 小津作品思い出すなぁ。 身の回りの幸せ 【ネタバレあり】 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 生きづらい時代になった。平成10年以来、毎年の自殺者数が3万人を越え、同じ時期から犯罪率も急増し、年々悪質化しているのだ。形は違うが、どちらも現実からのドロップアウトという意味では共通しているのだ。 この映画は、バブル崩壊後の「失われた10年」と形容される時代を背景に、現実逃避ではなく、現実とどう折り合いをつけるかを模索する若い夫婦の物語である。 小さな出版社で編集者として働く翔子(木村多江)は、出産を控えていた。計画性がなく、女性にだらしない夫・カナオ(リリー・フランキー)に不満はあったが、満ち足りた生活を送っていた。状況が一変するのは、初めての子供を亡くしてからだった。 子供を救えなかった罪悪感から、翔子の心は壊れていく。仕事も辞め、部屋に引きこもるようになる。カナオは、心を閉ざした彼女に寄り添うことしか出来なかった。 彼もまた法廷画家という仕事に虚しさを憶えていた。自分の欲求から絵を描くのではなく、注文をただ消化するだけの毎日に苦痛を感じていたのだ。そんな二人の心が交差し、現実をあるがままに受け入れるまでを、様々な人間模様を挿みながら描いていく。 私の心に響いた映画のワンシーンがある。翔子の問題や、仕事の悩みを抱えたカナオが、肺気腫で入院している報道記者の安田(柄本明)を見舞う場面だ。医者から禁じられている煙草を吸うために、安田はカナオを屋上に誘う。 「安田さんは何で逃げないのですか?」 「逃げ続けてる奴がおったり、逃げて死んでしまう奴がおったり…」 と、カナオは唐突に問いかける。このシーンの最後になってから、 「忘れたくないことがあるからかな…」 と、安田は答える。彼には、5歳の娘を交通事故で亡くした過去があったのだ。 過酷な人生から逃げない術はあるのだろうか? 「夜と霧」という本がある。ナチスによる強制収容所を生き延びた体験を描いているのだが、著者である心理学者・フランクルは、「希望」を持つことの重要性を語っている。微かな望み、たとえそれが妄想や幻想であってもいいのだと言う。 映画のタイトルである「ぐるりのこと」は、「自分の身の周りのこと。または、自分をとりまく様々な環境のこと」を言うらしい。翔子が心の病から回復する時期に、ベランダで育ったトマトを、夫と食べるシーンがある。「生きものの味がする」とカナオがつぶやくのだが、「希望」はもしかしたら、自分の身の周りで密かに息づいているのかも知れない。
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